「プロの仕事」の証拠として
→「債務不履行」「不法行為」等の「無過失」を証明するための資料として
非常に厄介な言葉を盛り込んでしまいましたが、
あとから見てプロの仕事がわかることが大切です。
なぜ後から見てわかることようにしていただくかというと、
(1)あとから見て皆さんが、どのような事をしたのかを、業務として確認する
(2)仮に訴訟になった場合、裁判所の裁判官の目に触れることがある
証拠となった場合に、非常に重みをもつことがある。
怖がってくださいとか、書いてはマズそうなことは書かないでくださいという事ではないです。書いていただいた記録が、第三者に見られることがあり、重要な位置づけを持つことがあります。
利用者(入居者)の「生きた証」を残すため
→インシデント・アクシデント発生時において、ご家族の対応を和らげる
→寄り添う観察者の視点を・・・
皆さんと一緒に人生を共有されている際、どのようなご様子でお過ごしになっていたのかを、日々の記録の中で、毎日でなくても、全てでなくてもいいので記録しておいてください。
では何を書けばいいの?かとういと
「 」
です。
かっこ書きの情報です。
利用者(入居者)が言ったそのままの書いていただければ結構です。
日記ではなく記録です。
他愛のないことで大丈夫です。
「昨日の朝ご飯おいしかったよ」
「すごかったね」
これで大丈夫です。
日記の場合ですと、いつもと違う特別な事があったら書いてください!という形になりますけど、実際に利用者(入居者)がその日言ったそのままの言葉を「 」に書いてください。
繰り返しますが、他愛のないことでも大丈夫です。
「今日は朝から風が強いね」とおっしゃってました。
それでいいです。
なぜなら、我々が普段生活している中で、毎日特別なことは起こらないです。
起こらない中で何をお願いしたいかというと、皆さんは一定の時間を利用者(入居者)と過ごしていることを後から見ても確認したいんです。
記憶には限界があります。
記録であれば前後のことは分からないですが、「 」で書いてあることは生の言葉ですから、持つ力がすごく大きいです。
「プロの仕事」の証拠としての記録が揃っていたとしても、ご家族から
「どうせ皆さんは、都合のいいことしか書いていないでしょ!」
と言われてしまうこともあります。
「プロの仕事」の証拠としての記録が揃ったうえで、ご家族に皆さんは「 」の言葉を拾って、大切家族を看てくれていたという事が伝わります。
皆さんと一緒に時間を過ごしているという中には、大切なご家族、本来ならばいっしょに過ごしたいという気持ちをお持ちの方も多いと思います。
でも、それがなかなか叶わないという事情にある。
その中で、どのような様子だったのか、面会のたびに「最近の様子は?」と聞くことがあるかもしれませんが、記憶には限界があります。
記録を視たいと言われたときに
・この日はこんなことがあったんですね
・楽しかったんですね
ご家族に見ていただいたときに、安心できる材料にもなりまし、介護していただいているという事にもなります。
何もクレーム防止のためだけではないです。
日々、利用者が話した言葉、発語できない利用者であれば、どのような様子で過ごしていたか、を記録に書き留めていくことが大切です。